開館65周年を迎える神奈川県立音楽堂。木材を多用した建築と音響設備は東洋一の響きと称される

日本初の本格的な音楽専用ホールとして長い歴史を刻んできた「神奈川県立音楽堂」(神奈川県横浜市)が、開館65周年を迎える。これを機に改修工事が行われ、6月1日にリニューアルオープンした。

神奈川県立音楽堂は、建築と音響の両面で高い評価を得ている。近代建築の三大巨匠の一人に数えられるル・コルビュジエの弟子にして、戦後モダニズム建築の祖とされる建築家・前川國男氏が建築設計。そして、日本における音響設計の草分け的存在である石井聖光氏が手がけた優れた音響設備。この2つの要素が重なり合って1954年に誕生した同ホールは、ガラスやコンクリートをふんだんに使ったモダンなデザインと、木の材質を生かした優れた音響から、東洋一の響きとたたえられ、国内外の優れた音楽家たちによる伝説的な名演が誕生する場となった。