最後は期末ネットキャッシュを期末時価総額で除した倍率の大きい順に並べた。1倍超なら、その企業の時価総額よりも保有現預金などのほうが大きいことを意味する。こうした状況が続くと買収の対象にされやすく、株主還元を増やす余地が大きい。

1位の精養軒は西洋料理の老舗。業績は低空飛行だが、不動産の賃料の一部をまとめて前受けしたことで現預金が膨らんだ。上野本店のリニューアルなどに充てる予定だという。2位はスマートフォン用フィルムなどを手がけるKIMOTO。無借金経営でネットキャッシュは前期売上高に匹敵する。3位の日本ユピカは耐水・耐薬品性樹脂などを製造。ネットキャッシュが51億円あるのに対して、時価総額は38億円にすぎない。