ポンペオ米国務長官の発言を一蹴した中国外務省の耿爽報道官。これまでの抑制的な姿勢を捨てた(AP/アフロ)

中国の対米外交が“北朝鮮化”している。米国を挑発的に批判する姿勢をどんどんエスカレートさせているのだ。

きっかけは、11回目の米中経済貿易ハイレベル協議を控えた5月初旬に米トランプ政権による対中追加関税が発表されて協議が決裂したことと、続いてファーウェイが米商務省による輸入制限の対象に加えられたことだ。以後、ファーウェイ潰しの動きが連日のように伝えられている。

これらを受けて、中国の対米外交は正面衝突に向けて走っている。6月4日には、ポンペオ米国務長官による中国の人権状況への批判を中国外務省報道官が一蹴した。「正気とは思えないたわ言や無意味なおしゃべり」という露骨な発言が報じられている。従来ならば、「中国は人権に配慮している」と中国なりの数字を用意して弁明するか、質問をはぐらかして正面から答えないかのいずれかであった。