ランキング1位の横浜銀行もコア業務純益が286億円減った(撮影:梅谷秀司)

銀行本来の収益力はコア業務純益で見ることが一般的だ。コア業務純益は、預金を貸し出しや有価証券で運用して得られる金利・配当などの収支である資金利益と手数料収益の合計から経費を差し引いたもの。地方銀行全体で見ると、リーマンショック前の2007年度に比べて18年度はコア業務純益が3割超減少した。

記事下表は地銀を18年度決算でのコア業務純益の大きい順に並べた。目立つのが最下位の島根銀行だ。コア業務純益が3年連続の赤字で、本業の利益で経費を賄えず、債券や株の含み益の吐き出しで経常黒字を維持している。コア業務純益が黒字でも10億円に満たない銀行は6行あり、景気悪化で与信費用が膨らんだり、株価の下落で減損処理を強いられたりすると、経常赤字に陥るリスクがある。

貸出金利の低下を残高拡大で補えない

横浜銀行(1位)はコア業務純益が286億円減った。貸出金利回りの低下に加え、17年度に多かった投資信託の解約益が減ったことや手数料収益の縮小が原因だ。スルガ銀行(5位)は、不正融資事件による貸出金残高の減少と融資先との交渉(金利の減免)から利回りが低下し、コア業務純益は155億円減少した。この先も収益低下が予想される。

増減が大きいところは少し注意が必要だ。池田泉州銀行(35位)のコア業務純益が倍増したのは、17年度に膨らんだ市場関連損失がなくなる一方、経費削減効果が出たため。逆に佐賀銀行(72位)が急減したのには、関連会社を完全子会社化して連結化したことで、単体ベースでは従来の配当収入がなくなったという事情がある。