「2億円は50億円の何%か」という問題を日本の大学生の2割前後が間違えると推測できるという。最も多い誤答は50を2で割って25%とするものだ。

「%」が分からない大学生 日本の数学教育の致命的欠陥 (光文社新書)
「%」が分からない大学生 日本の数学教育の致命的欠陥 (芳沢光雄 著/光文社新書/780円+税/228ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──刺激的なタイトルです。

20年前の共著『分数ができない大学生』を思い出す人もいるのか、ネットには「また、若者を貶(おとし)めている」なんて書かれています。読まずに書いて、と腹が立つけど、それだけ日本には数学嫌いが多いという証拠です。状況を放置してきた数学教育関係者の一人として、批判は甘んじて受けます。

解き方を忘れたなら、思い出せばいい。「わからない」は、そもそも理解できるように教えられていないのです。割合の問題を解くには「くもわ」で、という感じです。

──「比べる量」「もとになる量」「割合」の最初の文字を取って、その関係を表した図ですね。

「く÷も=わ」「も×わ=く」だけを覚えると、記憶が曖昧(あいまい)になったときに、3つの関係がわからず、2は50の25%となる。速さ、時間、距離の「はじき」も同じ。

松井証券の松井道夫社長が言うように、時代は量での評価ではなく、単位当たりでの評価になっている。そうなると「%」の概念はとくに重要だし、「%」は世界共通の単語。にもかかわらず、高偏差値大学の学生でも理解していない、と多くの先生が私に言ってきます。

公式暗記、文理区別が数学嫌いを生む元凶

──どうしてこんなことに。