ポピュリストの強権政治家が世界各国で次々と権力の座に上り詰めている。中でも、こうしたトレンドが目立つのが中南米だ。メキシコでは新興左派のロペスオブラドール氏が、ブラジルでは極右のボルソナロ氏が大統領に就任した。米国ではトランプ大統領の独裁傾向が批判されているが、中南米の独裁者に比べたらトランプ氏などひよっこにすぎない。

ベネズエラは世界最大級の石油埋蔵量を誇るにもかかわらず、チャベス前大統領と後継者のマドゥロ現大統領の強権政治で経済が崩壊。インフレ率は100万%を超し、貧困率も90%を突破した。3200万人の総人口のうち少なくとも400万人が国外に脱出し、マドゥロ氏が権力の座に居座れば、その数は今年、800万人に倍増するとの予測も出ている。

もちろん、メキシコとブラジルの経済がベネズエラと同じ運命をたどると言うつもりはない。だが、状況は深刻だ。