写真はイメージ(kou / PIXTA)

入行後のキャリアや出世、転職など、現場で働くメガバンクの行員たちは今、どんな思いを抱いているのか。若手からベテランまで話を聞いた。(個別取材を基に座談会形式で構成)

A:20代・女性  B:30代・男性  C:30代・男性(OB)

D:40代・男性  E:50代・男性

──現在のメガバンクの人事制度についてどう考えますか。

A 入行前は、自分が希望する分野を自由に選べるイメージだったが、実際は人事部や上司の判断で次の異動先が決まるケースが多い。周りを見ていると想定外の部署に配属されてしまうケースも少なくない。正直、自分はもっと早く海外に行けると思っていた。

B 年功序列の賃金体系はいろいろ問題がある。例えば専門性が高い業務をしていても、給与水準は同じ階層の人とそこまで大きな差がつかない。求められる能力が給与水準をはるかに超える人もいる。(三井住友銀行や三菱UFJ銀行が行っている)階層の統合だけでなく、専門コースを設けるなど、キャリアアップの選択肢をもっと増やしたらどうか。

C 銀行にいて思ったのは、中途半端なゼネラリストが多すぎるということ。悪く言えば何もできない人。そういう人材でも降格せずに会社にいられるのが、銀行のよくないところ。

──どこも経営トップは専門性を磨いてほしいと語っています。

B これまでも各部署にスペシャリストはいた。ただ、そういう人たちは営業ができない。高い専門性を持った人同士をつなげる人材としてゼネラリストは必要。どちらかに偏るのはまずい。

A 最近目立つのが専門部署配属の早期化。スペシャリストの育成を積極的に進めたいという銀行の意志は感じる。