(CORA / PIXTA)

前記事で外貨建て保険の問題点を解説したが、資産運用に向かない保険商品はほかにもある。1つずつ見ていこう。

終身保険

顧客に不利な仕組み内包、手数料高く運用に不向き

一生涯の死亡保障がある「終身保険」は、遺産分割や納税資金準備など、相続対策に有効だ。しかし、運用目的での利用は考えにくい。運用に回るお金が少ないからだ。

終身保険は、今日・明日の万が一に備える「保障」部分と、将来の保険金支払いに備え、保険料の相当額を蓄えておく「積み立て」部分で構成されている。

保険料払込期間中の解約返戻率を通常の契約の70%程度に抑えることで保険料を下げ、払い込み満了後の返戻率を高めている「低解約返戻型」が、低金利下では勧められやすい。

だが「保険料を払い終わると返戻率が100%を超え、長期的には預金よりお金が増える」といった評価は間違いだ。ある保険数理の専門家は「元本割れ期間がない預金との比較はダメ。代理店手数料などは運用に回らないから、手数料の分、顧客に不利な仕組み」という。