週刊東洋経済 2019年6/15号
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もう国には頼るなということか……。退職後の生活を楽観的に考えていた人たちはこれを見て、衝撃を受けたはずだ。今年5月に金融庁の審議会が「人生100年時代の資産形成」についてまとめた報告書案である。

近い将来、高齢夫婦の家計は火の車になる。毎月の赤字が積み重なり、「公的年金だけでは満足な生活水準に届かない可能性がある」という。だから、現役期は「少額からでも資産形成の行動を起こす時期」なのだ。ネットでは国に対する批判が渦巻いた。「人生100年時代」をセールストークにしてきた金融機関は「してやったり」の心境なのかもしれない。