接収された包商銀行は地方銀行の注目株だった。写真は北京での中小企業向けイベントに参加した同行職員(ロイター/アフロ)

5月24日、中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会は共同で、人民銀行による包商銀行の接収を発表した。包商銀行は内モンゴル自治区で第2の経済都市である包頭市を本拠地として、1998年末に設立された中堅地方銀行だ。

人民銀行は包商銀行に「重大な信用リスクがある」として1年を期限に接収し、具体的な作業は中国建設銀行に委託する。国による銀行の接収は、98年の海南発展銀行の倒産以来20年ぶりの重大事件だ。

包商銀行は2007年に株式制度を導入する際、実質的に大手投資グループ「明天系投資グループ」の傘下に入り、その中核金融会社となった。同グループの下で、包商銀行は急速に業容を拡大した。18年末には北京・深圳などに18支店、313営業所を持ち、従業員は8000人を超えた。さらに、資産規模は5559億元(1元は約16円)に達し、全国商業銀行のうち37位にランクされる地方銀行の注目株となった。