一般的な見方とは異なるかもしれないが、5月下旬の欧州議会選挙で笑ったのはフランスのマクロン大統領である。なぜ、そう言えるのか。理由は4つある。

第1に、マクロン氏は今回の選挙で「中道派対ポピュリスト」の構図を描くのに成功した。

なるほど、マクロン氏はここ何カ月か、国内で強い批判にさらされている。しかし中道派とポピュリストの綱引きが起きているという同氏のメッセージは、唐突に持ち出されたものではない。

これはマクロン旋風を巻き起こした2017年の仏大統領選挙から来ている。当時、マクロン氏は欧州全域で広がる政治的な変化の波を捉え、伝統的な右派と左派の分断を乗り越えた。あれから2年。当時と同じことが欧州議会選で再現されたのである。