なかぞら・まな●1991年慶応義塾大学経済学部卒業、野村総合研究所に入社。97年野村アセットマネジメントでクレジットアナリストに。社債や国債を分析。モルガン・スタンレー証券、JPモルガン証券を経て、2008年10月からBNPパリバ証券クレジット調査部長。11年から現職。(撮影:尾形文繁)

注目された欧州議会選挙が5月26日に終了した。中道右派EPP(欧州人民党)と中道左派S&D(社会民主進歩同盟)はEU(欧州連合)統合推進の体制派で2大会派だが、合わせて75議席減らし、326議席となった。全議席数は751なので、過半数の376に50議席足りない。

代わりに躍進したのは、中道リベラルのALDEと環境政党の緑の党で、増やした議席数は合計で57。一方、EU懐疑派と極右派が増やした議席数はわずかに4。イタリアの「五つ星運動」を含む左派のEU懐疑派はむしろ議席数を1減らしており、事前予想ほど反EU派の得票は伸びなかった。

この欧州議会選挙の結果から何が読み取れるだろうか。欧州のターニングポイントになるのか。その判断の手がかりは3つある。