有料会員限定

「お任せコスト」が足かせ、高い運用成績は期待薄 ファンドラップ|一見いいことずくめだが

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

「きちんと相談する」という商品設計が解約局面でアダになることも。

(Mills / PIXTA)

特集「50歳からのお金の教科書」の他の記事を読む

1兆円に届かなかった資産残高が、わずか5年で10倍以上に急拡大した金融商品。それがファンドラップだ。

ファンドラップとは、投資信託(ファンド)を対象にしたラップ口座のことである。まずラップ口座から説明しよう。

ラップ口座とは、顧客と金融機関が投資一任契約を締結し、金融商品への投資、売買を金融機関に一任する口座のことだ。つまり、ある一定の取引方針について合意したうえで、顧客の意向に沿って、金融機関が株式や債券、投資信託といった金融商品の売買を行うことになる。

実際にファンドラップを利用する場合、次のような手順を踏む。

まず、金融機関が顧客にヒアリングをし、資金の使いみち、投資方針、リスク許容度などを確認する。

そのうえで日本株式、日本債券、外国株式、外国債券、日本REIT、外国REIT、コモディティー、オルタナティブといったそれぞれの資産にどのように配分するか、つまりアセットアロケーション(資産配分)を提案する。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
50歳からのお金の教科書
理論、基礎知識、実践…すべてがわかる
ファンドラップ|一見いいことずくめだが
外債|見た目の高金利にだまされるな
VIXショックで大損害、落とし穴だった「即死条項」
仕組み債|複雑すぎる金融商品
保険商品はどれもコスト高、長寿に保険で備えるのは無理
終身・変額・長寿生存|資産運用に不向きな保険
STEP3 応用編|外貨建て保険・盲点がいくつも!
インタビュー|経済評論家 山崎 元
ソフトバンクグループ
新興企業投資の留意点
プロの市場関係者も注視
インデックス運用で再脚光
銘柄選びと並んで重要
手数料、ツール、アプリの使い勝手、商品数…
STEP2 実践編|時間をかけて利益を積み上げ
50代なら知っていてほしい
「年金は破綻なんかしていない、『わからず屋』は放っておこう」
インタビュー|慶応大学 商学部教授 権丈善一
31歳ライターがiDeCoに挑戦
利用しないのは損?
異色対談|投資家 村上世彰×漫画家 西原理恵子
金融商品の特徴をつかもう
定期預金で貯める仕組みを
STEP1 基本編|50代は貯蓄を増やすチャンス
50歳からのお金の教科書
[保存版]人生100年時代の「正しい資産運用術」
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内