イラスト:髙栁浩太郎

50歳は人生の折り返し地点を過ぎた位置。そこからの資産運用でいちばんやってはいけないのは、大きなリスクを取って短期で儲けようとする投機だ。失敗した後の挽回が若いときと違って難しい。残るのは後悔だけだ。50代からの運用の理想形は、一定程度の利回りを得られる商品に投資し資産を増やしていくことだ。

リスクの低い債券などの商品で運用することが、そのような投資の基本となる。ただ、日本の国債は利回りがほぼゼロ。為替リスクの伴う米国債でも年2%程度の利回りだ。新興国の債券なら年10%前後の利回りのものもあるが、信用リスクに加えて為替リスクが一段と高まる。

為替リスクに左右されず、円で安定して年5%程度の利回りを確保できる運用先を探すと、不動産投資か株式投資のどちらかに絞られる。不動産投資は空室リスクだけでなく、そもそも大きな資金を必要とするので運用初心者にはハードルが高い。そうなると残る選択肢は株式投資となる。

損切りにも悩まない高配当株投資のコツ

小学生で株式投資に興味を持ち、証券ディーラー、ファンドマネジャーとお金の運用をつねに行ってきた運用大好きの筆者だからこそ言うが、50代から老後の資金をつくる際に本来株式投資は適していない。大きなリターンを見込めてもリスクが大きいからだ。それでも株式投資にはやりようがある。