今年2月にスペイン語圏からの移住者である米国人を案内した川本さん

東京五輪開催まであと1年強。訪日外国人観光客数が増える中、空前の「おもてなし英語」ブームが到来している。観光ボランティアガイド募集には、シニアを中心に応募が殺到。自分も観光ガイドをしてみたいと感じている人も多いのではないか。

「観光ボランティアガイドはプロと違い、名所の歴史や日本文化を細かく説明することは少ない。地方から東京に遊びに来た親戚に同行して回るのに似ている」と話すのは、外国人向けのボランティアガイド「TOKYO FREE GUIDE(TFG)」の理事長を務める川本佐奈恵氏(59)。同団体は外国人客に英語や他言語での1日観光を無償提供している。巡る場所を決めるメールのやり取りから1人で担当するため、メンバーになるには選抜試験がある。

「来日前のゲストを念頭に英文メールを書いてもらうテストもあるが、いちばん大切なポイントはコミュニケーションを取ることが好きで、フレンドリーかつ親切な応対ができること。TOEIC600点台でも笑顔で活躍しているメンバーもいる」(川本氏)

こう語る川本氏自身も、月1回のペースでガイドを続けている。何か1つ夢中になれるものをと32歳で一念発起して始めたのが英語学習だった。NHKラジオの英語講座を聞き続けた結果、英会話スクールを開設して教えるまでのレベルに。40代半ばで、学ぶ、教える以外に「楽しむ」醍醐味を求めてガイドになった。