John Hanke●テキサス州の片田舎で育つ。米国務省や複数のゲーム会社を経て、2001年にキーホールを創業。日本茶が好物。

世界中で社会現象を巻き起こしたスマートフォンゲーム『ポケモンGO』。位置情報とAR(拡張現実)技術を生かし、現実世界にポケモンがいるかのような画期的なゲーム設計が爆発的な人気を呼び、ダウンロード数は全世界で10億を超えた。

開発したのは、米グーグルの社内ベンチャーとして設立され、2015年に独立したナイアンティック。同社のジョン・ハンケCEOは、04年にグーグルに買収された地図ベンチャー、キーホールの創業者だ。この買収がグーグルマップの開発につながった。

ハンケ氏によると、ARゲームの拡大に5Gは欠かせない技術だという。

──ポケモンGOによって、ARゲームが一気に身近になりました。

ポケモンGOはARを使わなくても遊べるが、手持ちのポケモンのAR写真を撮影できる機能を数カ月前に導入して以降、今では大半のユーザーがAR機能を使っている。地面にポケモンの影が出たり、机やいすに本当に立っているかのような姿を映したりもできる。

技術はさらに進化している。スマホのカメラで映した風景の中をARのポケモンが走り回る際、これまでは机やいすといった物体の正確な位置や奥行きを認識しづらかった。開発段階だが、機械学習を用いた新たな手法でそれらをリアルタイムで認識できるようになり、ポケモンが物陰に隠れたり、人間の後ろに回ったり、といったことができるようになっている。

多くのARゲームが世に出てきたものの、ユーザーの支持を獲得できたものは少ない。ゲーム内でARを効果的に使うにはどうすべきか、ポケモンGOで実験しながら、理解を深めている。 

──なぜ地図の開発からARゲームにたどり着いたのですか。