連休中に『現代アメリカ政治とメディア』(東洋経済新報社)を読んだ。「トランプ現象」を生んだ米国政治とメディアの最新情勢について、日本のジャーナリストたちが切り込んでいる。

トランプ氏は集会において、その場にいるメディアを「最も不誠実な人たち」と呼ぶ。支持者たちはそれに歓呼で応える。もちろんメディアはこれを批判する。ときには「こんなばかを支持しているなんて信じられるか」と、上から目線で報道することもある。

ところがトランプ氏は、オンレコの取材には頻繁に応じるし、メディアの関心をつねにつなぎ留めようともしている。そのくせ何か都合の悪いことを書かれると、「フェイクニュースだ!」とブチ切れる。実はメディアにたたかれることが、自らの支持層を固める近道だと割り切っているのだろう。