なつの・たけし●1965年生まれ。88年早稲田大学卒業。ドコモ「iモード」誕生の立役者。慶応義塾大学特別招聘教授。2019年2月からドワンゴ社長。(撮影:梅谷秀司)

通信キャリア、ネット企業の両方で事業を動かしてきた夏野剛氏。5Gによる構造変化をどう見るのか。

──5Gは通信業界のビジネスにどんな影響を及ぼしますか。

モバイル、固定回線、Wi-Fiといったネットワークの違いを利用者が意識する必要がなくなる。通信キャリアから見ると、差別化要素が薄れ、ビジネスが“土管化”する。取り扱うスマートフォン端末はすでに差がないし、今後は地方での基地局の共有も進むだろう。さらに政府は、通信料金そのものに対する値下げ圧力に加え、オプションを抱き合わせで契約させる「レ点ビジネス」についても、早晩メスを入れる可能性が高い。

──では通信キャリアはどう戦っていけばいいのでしょうか。