しかない・ひろし●2度の市長選で自民党系候補を破り、2009〜16年に青森市長。

平成の30年間、青森県はほかの県より圧倒的に多くの原子力施設を受け入れてきた。そんな青森県民でさえも、核燃料サイクルの全体像や問題点はなかなか理解できない。再処理、MOX燃料、ウラン濃縮……、どれも原発と異なり、具体的なイメージが湧きにくいためだろう。

こうした「わかりにくさ」を推進側はうまく利用してきた。そうこうするうちに、放射性廃棄物のうち低レベルのものは最終処分地として、高レベルのものも仮置き場として、青森県に押し寄せてきている。核のゴミ捨て場のようだ。

県は高レベル放射性廃棄物の最終処分地は受け入れないとしている。だが使用済み核燃料の再処理工場を稼働させるということは、その受け入れられないものをつくり出すことであり、矛盾している。