最高裁判事となったゴーサッチ氏(右)。同氏の指名承認はフィリバスターの対象外となった(ロイター/アフロ)

米国の議会で、多数党の権限を強める動きがある。狙いは「フィリバスター」と呼ばれる議事妨害の弱体化である。

フィリバスターとは、少数党が議事進行を妨害するための手続きだ。超党派の話し合いを促し、じっくりと時間をかけた議論を可能にする役割が指摘されてきた。

フィリバスターが繰り返されてきた上院の過半数は、51議席である。だが、仕掛けられたフィリバスターを止めて審議を進めるには、60票の賛成が必要となる。2大政党の力は拮抗しており、共和、民主のどちらかが60以上の議席を獲得するのはまれである。そのため、フィリバスターを止めるには、多数党であっても、一定の賛成票を少数党から得なければならない。類似の手続きが存在せず、多数党の一存で審議を進められる下院とは違う。