ネオナチの少女(ハイディ・ベネケンシュタイン 著/平野卿子 訳/筑摩書房/2300円+税/262ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

【著者プロフィル】Heidi Benneckenstein/1992年、ドイツ・ミュンヘン近郊のナチ信奉者の家庭に生まれる。5歳から右翼団体の秘密キャンプに送られ、徹底した思想教育を施された。かつての同志の多くは極右勢力となったが、自身は脱退の道を選択。現在は保育士として働く。

本書の題名は『ネオナチの少女』となっているが、著者のハイディ・ベネケンシュタインは自らを「ネオナチ」とは定義していない。「ネオナチの人々とは、思想も生い立ちもまったく違う」と言い切る。彼女はかつての自分を「ナチそのもの」だと定義する。

現代の若い女性が「ナチ」を名乗るのは少し奇異に感じるが、本書を読み進めるとすぐに合点がいく。