阪急阪神ホールディングス 会長 角 和夫/すみ・かずお●1973年早稲田大学政治経済学部卒業、阪急電鉄入社。2003年社長、06年阪急阪神ホールディングス社長、17年会長・グループCEOに就任。早大評議員副会長。(撮影:ヒラオカスタジオ)

──早稲田大学の思い出は?

大学というのは長年連れ添ったお嫁さんのようだと感じる。当初は縁あって結ばれ、長年一緒にいるとかけがえのない存在となる。政治経済学部に入り、卒業後も早稲田の校友会の会合などをきっかけにいろいろな人と知り合うと、母校への思いは強くなる。

早稲田の学生時代でのいちばんの思い出は、囲碁との出合いだ。(東京都中野区)野方にあった下宿先のご隠居が囲碁好きだった。「そういえば小学校のときに亡くなった父も縁側で囲碁をしていたな」という記憶がよみがえり、大学1年生のときに囲碁を始めた。大学近くの碁会所に週3回ほど通い、碁の腕を磨いた。大学時代に三段まで腕を上げた。一生の友人と出会えたようなものだ。

早稲田で多様な人材と出会えたことは財産になった。当時は地方出身者が多く、さまざまな視点を学ぶことができた。同級生と酒を飲み語り合い、議論する。ああでもない、こうでもないと。学生の特権ですね。