他大学に先駆けて導入したクレジットカード(左下)。校友会員には情報誌が送付される

「え、私も早稲田の校友会員なの?」。大手電子部品会社で働く男性社員は、ある早稲田OBとの雑談中に驚いた。男性は同窓会費を払った記憶も、同窓会に呼ばれた覚えもない。卒業から10年以上、早稲田大学との接点もなく人生を歩んできた。

早稲田大学校友会は、同大の卒業生を中心に構成される同窓組織。約64万人が会員として登録している。傘下の各団体は「稲門(とうもん)会」という共通の名称を使っている。ところが冒頭の男性のように、ほとんどの卒業生は「校友会の一員である」という自覚が希薄だ。

佐々木豊・早稲田大学校友会事務局長は「住所や電話番号などの変更があっても登録情報の更新がなく、つながりが途絶えることが多い」と現状を明かす。

早稲田とのつながりの弱さは、校友会員であることを自覚しづらい仕組みが一因でもある。