学部の新設、改編の動き。学生気質、そして外部からはわかりづらい学内ヒエラルキー。早稲田大学と慶応大学の現在をリポートする。

「早稲田=バンカラ」というイメージが薄れて久しい。実際に新学期が始まった4月上旬、早稲田(本部)キャンパスや文学部のある戸山キャンパスを歩くと、スマートな格好をした学生に多く遭遇する。

女子学生も例外ではない。華やかな髪形やメイクで、おしゃれなファッションに身を包んだ学生が目立つ。「早稲女(ワセジョ)は垢抜けない」。従来のイメージとは裏腹に、今や慶応や青山学院とともに読者モデルの輩出数を競い合う存在だ。

女子学生に早稲田を志望した理由を聞くと「慶応は小論文があるから同じく高偏差値の早稲田にした」「懐が広く庶民的なイメージが慶応より自分に合うと思った」といった声が上がる。庶民的なイメージはあっても、「早稲女はださいから敬遠される」と危惧している様子はない。

ファッショナブルな印象を牽引するのは、2004年新設の国際教養学部だ。学内でSILS(シルス、School of International Liberal Studies)と呼ばれるこの学部は教員の外国人比率、留学生比率が各3割で帰国子女も多い。講義は一部のゼミを除いてすべて英語で行われる。

同学部が使用する11号館は、早稲田キャンパスの真ん中にある大隈重信像の近くに位置し、キャンパスの象徴的存在となっている。ガラス張りの近代的な建物に面したテラスでは、さまざまな国籍の学生が談笑している。ОB・ОGからすると思わず「ここは早稲田か」と目を疑いたくなる光景だ。

国際教養学部、商学部が使用する11号館。昼休みはさまざまな国籍の学生が談笑する

国際教養はバリバリ勉強、1年間の海外留学が必須