4月の最高人民会議後に、指導部に選出された面々と記念撮影をする金正恩委員長(KNS/KCNA/AFP/アフロ)

実は北朝鮮の指導部人事に専門家が注目することはあまりない。そもそも、幹部の素性に関する情報はあまりに少ない。それに金太郎あめのような集団のメンツを入れ替えたからといって、何かが変わるわけでもないだろう。

だが、今回は違う。4月に行われた指導部人事は外部から見ていても、その重要性がわかる。しかも、そこで暗示されているのは不吉な変化だ。改革派は後退を余儀なくされたようであり、北朝鮮問題はハードランディングを避けるのが一段と難しくなってきた。

4月の最高人民会議では大きな人事が2つあった。1つは、ナンバー2と目されてきた崔竜海(チェリョンヘ)氏が複数の要職に昇格したことだ。北朝鮮で金一族による支配が始まって以来、これほどの権力を手にした高官は数えるほどしかいない。