先日、SNS上で2枚の写真が拡散されていた。1986年のバブル時代と2011年の、入社式の写真である。

86年の若者の装いは、チェックのワンピース。白い靴を履いている者もいる。髪形も表情も個性的だった。一方、四半世紀後の入社式の写真の新入社員は黒のスーツ、黒い靴、まとめ髪の髪形まで同じだった。写真の選択が恣意的かもしれないが、識者が個性重視、ダイバーシティー重視と論じる中で、現実は多様性を歓迎しているとは言いがたく、ため息が漏れた。

19年の就職人気企業ランキングを見ると航空会社、保険会社、総合商社など誰もが知る大手企業が上位を占める。「大手」「安定」「高収入」は学生にとっては外せない条件であり、残念ながら多様性や個性は読み取れない。