(撮影:尾形文繁)

慶応義塾幼稚舎

[所在地]東京都渋谷区
 [​設立年]1874年
 [1学年の児童数]144人
 [校訓、教育方針]独立自尊
 [進路]普通部、中等部、湘南藤沢中等部
 [特徴]・三田会の代表幹事など 将来の慶応を担う人材を輩出 ・「まず獣身を成して、後に人心を養う」という福澤諭吉の教えに従い、身体能力の向上に注力

東京・広尾にある慶応義塾幼稚舎は今年で創立145年を迎える。全国に200校以上ある私立小学校の中で最も古く、人気が高い。受験では144人の定員に対して、例年約10倍の志願者が集まる。ブランド力は絶大だ。

伸び伸びした『子どもらしい子ども』を育ててきた伝統があり、自分の好きなこと、一生懸命になれることを見つけさせる教育方針を取る。幼稚舎の子どもは元気がよく、大人を相手にしても堂々と意見を言うのには驚かされる。

幼稚舎は1学年にK組、E組、I組、O組(KEIO)の4クラスがある。K組には幼稚舎3代目の子どもが多い。つまり、父か母に加えて、祖父か祖母が幼稚舎出身という家の子どもだ。

医師の子どもが多いのがO組だ。「実家のクリニックの跡を継いでほしい」という親の願いをくんでなのか、勉強させないことで有名な幼稚舎としては、比較的まじめに勉強させる特徴がある。

6年間クラス替えはなく、担任の教師も変わらない。学級運営は担任の裁量に任されている。6学年で合計24のクラスがあるが、「24の学校があるようなもの」と言われているほどだ。例えば、クラスによっては授業参観日が6年間1回もない、普通の小学校では禁止されているマンガの持ち込みは、雨の日だけOK、いつでもOKなど、クラスごとに担任の判断で規則が決められている。