(撮影:尾形文繁)

「私学の雄」早慶。両大学に合格した場合はどちらに進学する人が多いのだろうか。

下図は現役生向け予備校、東進ハイスクールの調査データを基に構成したものだ。かつては私立文系の頂点といえば早稲田の政治経済学部(2018年度偏差値82)というのが定説だった。実際に1980~90年代前半に政経を卒業したOBは「自分たちの頃は慶応より早稲田」「東京大学以外ではいちばん偏差値が高かったので政経に進学した」と口をそろえる。

今でも早稲田の中で政経は不動の看板学部だが、慶応との比較では少し押されている。早稲田の政経と慶応の経済(ともに偏差値82)という看板学部にダブル合格した場合、慶応・経済を選ぶ学生が55.6%と過半数に上る。他学部では慶応優位がより鮮明になる。商学部では慶応のほうが偏差値は低いにもかかわらず、71.4%が慶応を選んでいる。

学部の偏差値を見ると、両大学に大きな差はない。慶応優位はイメージによるものが大きいかもしれない。現役生向け予備校・早稲田塾の齋藤嘉邦・第1事業部長は「慶応は90年のSFC(湘南藤沢キャンパス)開設を皮切りに、カリキュラムが新しく、最先端の内容を学べそうというイメージが広まった」と指摘する。