ながやま・おさむ●慶応義塾高校、慶大商へと進み、日本長期信用銀行(現・新生銀行)に入行。ロンドン支店勤務などを経て、1978年に中外製薬入社。92年社長、2012年から会長。(撮影:梅谷秀司)

──永山さんから見た慶応とは?

非常に開放的でのびのびしている。これは大事にしたい点だ。幼稚舎から高校まで付属の学校がある。そこの出身者らは慶応の血が濃くて、愛校心が強いのも慶応ならではの特徴だ。

また親、親戚などに慶応出身者が多いのも目立つ点。私が塾高に入ったのも、周囲に慶応出身者がいて、なかなか魅力的だなと感じたからだ。高校時代はスキーや海潜りと楽しかった。今も高校時代の友人と遊ぶことが多い。

さらに大学の最初の1年間は、休学して海外に行った。高校の卒業式も出ずに飛び出した(笑)。小さい頃から、父と交流のあった白洲次郎さんから海外の体験談を聞き、英国に行かなきゃと。「1年遅れるぞ」と同級生からは心配されたが、ここでの経験や人脈が後々貴重な財産になった。

最初に就職した日本長期信用銀行でも、中外製薬でも海外事業にずっと携わってきた。海外への飛躍がずっと夢だった。

──慶応は経済界の人脈が張り巡らされていて有利だといわれます。