日本を代表する大企業の三田会からの協賛や広告も、運営費に大きく貢献している(提供:慶応義塾)

4月9日、慶応義塾三田キャンパス。日も暮れかけた午後6時半に、西校舎地下1階の生協食堂へ続々と人が集まり始めた。参加者は紺のスーツに身を固めたサラリーマン風の男性や、ベージュのパンツスーツをまとった中年女性など。中には慶応カラーである赤と青のレジメンタル柄のネクタイ、赤と青のチェック柄のストールを身に着けた人々も目立つ。

歩みの先には、「2019年慶応連合三田会 大会実行委員激励会」との立て看板が、鎮座ましましていた。キックオフと位置付けられる激励会をきっかけに、今年も10月20日に日吉キャンパスで大会を開く計画だ。

慶応連合三田会大会──。同大会こそ、鉄の結束を誇る「慶応三田会」の最重要イベントだ。年会費を一切とらない慶応連合三田会(三田会を統括する上部組織)の集金マシーンとして存在する。

1960年ごろから始まったとされる連合三田会大会。「塾員」と呼ばれる卒業生向けのホームカミングデーと位置付けられ、母校愛を呼び覚ますイベントでもある。そんな慶応愛にあふれた塾員たちを待ち受けるのが、豪華な景品だ。

昨年のパンフレットを開いてみよう。1枚2000円の入場券には、福引抽選用の番号が振られている。「創立160周年記念賞」「K賞」「E賞」「I賞」「O賞」の5つがある中、驚くのは「創立160周年記念賞」「K賞」の中身だ。

「創立160周年記念賞」は3つ。「JTB旅行券160万円分」「ダイヤ入りアコヤパール160珠ネックレス」「NISSAN e-シェアモビ160日分無料利用権」(カーシェアの利用権)だ。

さらに36本の「K賞」には「メルセデス・ベンツA180」「シボレー カマロ LT RS」「トヨタ アクア」に加え、「日本航空のハワイ島チケット」(40万円相当)、「電動リクライニングベッド一式」、高級時計「グランドセイコー」などが含まれる。