来年の大統領選に向け、移民政策の強化など保守派へのアピールを強めている(AP/アフロ)

テレビの司会者時代からのトランプ大統領のお家芸「おまえはクビだ」(You’re fired)が、久しぶりに飛び出した。犠牲者はキルステン・ニールセン国土安全保障省(DHS)長官、クレア・グレイディ副長官代行ならびに、DHS傘下の大統領シークレットサービスの責任者のランドルフ・アレス長官らだ。

もともとニールセン長官とアレス長官の解任は、時間の問題であった。大統領の信頼を失い、昨年末に退任した元国土安全保障省長官、ジョン・ケリー前大統領首席補佐官に近い人脈だったためだ。

4月7日に発表された「粛清」の引き金になったのは、メキシコ国境からの不法移民の急増だ。米税関・国境取締局によると、メキシコ国境で拘束された不法移民の数は2月が6万6450人で、3月が9万9627人だった。2月、3月ともに単月で見ると過去10年で最多を記録した。