たけうち・やすお●1957年生まれ。中央大学商学部卒業。80年オリンパス光学工業(現オリンパス)入社。2009年執行役員。12年から取締役、16年副社長兼CFOを経て、19年4月から現職。(撮影:尾形文繁)
不正経理事件や中国子会社による贈賄疑惑訴訟、院内感染に関して米司法当局から科された制裁金。多くの問題を受け、ガバナンス強化に取り組んできたオリンパスは「物言う株主」を取締役に受け入れると発表した。4月に就任した竹内康雄社長に背景を直撃した。

──アクティビストでもある米投資ファンド、バリューアクト・キャピタルから取締役を受け入れることを発表しました。

取締役会の多様性を担保し、経営に対する監視を強化するためだ。すでに取締役の過半が社外取締役だが、全員が日本企業の出身だ。

当社は「真のグローバル・メディカル・テクノロジーカンパニー」を目指している。グローバルな組織に改革するうえで、バリューアクトは適任だと思った。

──取締役の受け入れで具体的に何を期待しますか。

事業の執行に対して積極的に意見やアドバイスをする存在になってほしい。下からの報告を追認する取締役会ではなく、事業を監視できる「真の取締役会」を目指す。また彼らには当社が注力しようとしている米国の医療事業に対する経験がある。その知見がある人物を受け入れたいと考えてきた。

──オリンパスがバリューアクトを取締役に招聘した?

双方に同じ意見があった。彼らは長期での企業価値向上を目指している。当社もサステイナブル(持続可能)なグローバル企業に変化したい。方向性が一致していた。