有料会員限定

悪質業者によるトラブル多発、遺品整理に必要な3つの準備 故人との区切りをつける

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

一筋縄ではいかない作業を、円滑に進めるための要点を押さえよう。

業者に頼む際には見積書を必ず受け取り、費用や項目など内容を細かくチェックしよう

特集「実家の片づけ 激変する相続 死後の手続き」の他の記事を読む

家族が亡くなった後、遺族を待ち受けているのが遺品整理だ。最近は事業者に依頼する人も多いが、「作業時に予定外の料金を請求された」「処分しないように頼んだものを勝手に捨てられた」といった悪質なトラブルが増えており、全国の消費生活センターなどに相談が相次いでいる。

「業者を選ぶ際に金額の安さにどうしても目がいってしまう。だが内容をよく確認しないで契約してしまうと、トラブルにつながりやすい」

日本初の遺品整理会社として2002年に創業し、年間1800の案件を扱うキーパーズの吉田太一社長はそう話す。

トラブルを回避するためには、依頼する前に見積書を作成してもらうことだ。費用の目安は1部屋当たり10万〜15万円程度、2Kのマンションの場合は、総額で30万円ほどになる。片づけるモノが多くて分別に時間がかかる、原状回復をして掃除まで行う、など作業の範囲や負担が大きくなるほど、費用はかさむ。

見積書の内訳には、必ず目を通すようにしよう。「一般廃棄物処理業者へ支払う費用」、「作業員の人件費」、「家電リサイクル料金と収集運搬料金」、「清掃費用」など、作業内容やそれにかかる費用を明確にしているかによって、業者の信頼性が見えてくる。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
実家の片づけ 激変する相続 死後の手続き
四十九日法要までは大変
故人との区切りをつける
スマホ・パソコン時代の盲点
Part3 死後の手続き|忘れるとトラブルに!
「『0.5%ルール』を守って高齢期も資産運用しよう」
インタビュー|山崎 元 経済評論家
子や孫を支援しながら相続税対策
体験者に聞いた「私の贈与」
無用な争いは避けたい
Part2 激変する相続|知らないと損をする可能性も
事前の準備でトラブル回避
シニアでも簡単に使える!
インタビュー|俳優 中尾彬・女優 池波志乃
「ときめき」を基準に見極め
言い方を間違えると失敗する
見える化・ムダとり・カイゼン…「トヨタ式」で快適空間づくり
Part1 実家の片づけ|モノの置き場を「使う頻度別」で分類
人気の樹木葬、永代供養に要注意
空き家になると手間が増える
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内