3月にメルカリが大阪で開催した交流イベントには、60歳以上の約20人の利用者が参加した

「自分と同じような苦労を、子供や孫にさせたくなかった」。大阪府に住む福田厚子さん(70)がフリーマーケットアプリのメルカリを使い始めた背景にあったのは、数年前に親が住む実家の片づけを経験して抱いた、こんな思いだった。

半分ゴミ屋敷状態だったという福田さんの実家。片づけるのに何日もかかったうえ、モノを捨てるのにはかなりお金がかかるとわかった。そこでわが子に苦労をかけないため、自分の生前整理は早いうちからと手をつけ始めた。だが、高額だったモノなど、捨てるに捨てられないモノも多いと気づく。

そんなきっかけで頼ったのがメルカリだった。テレビCMやスマートフォンのアプリ内広告で存在は知っており、生前整理を目的に使い始めた。「最初は、クレームがたくさん来て困るんじゃないか、怖いなと思っていたけれど、まったく違った。操作が簡単だし、何でもよく売れる」(福田さん)。

気づけば家電、靴、かばんなど、累計で300件以上を取引してきた。趣味で集め、段ボール箱5つ分あったハワイアン柄の生地は、3月に最後の1枚まで売り切った。

60歳以上の利用者が交流イベントに殺到