掃除で心は磨けるのか いま、学校で起きている奇妙なこと (杉原里美 著/筑摩選書/1500円+税/208ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

【著者プロフィル】すぎはら・さとみ/1969年、長崎県生まれ。92年朝日新聞社入社。熊本支局、東京本社くらし編集部、社会部・教育班などを経て、2018年4月から朝日新聞専門記者(家族、教育分野などを担当)。家族をめぐる法律や社会保障、家計などを取材。

小学校に通う子どもの通知表を見ていたときのことだ。教科ごとに4つの評価項目が設けられているが、「社会」のところに「おや?」と目が留まった。項目がすべて同じ文章になっている。「もしかして誤記?」と思ったのだ。

よくよく見ると同じ文章ではなかった。だが、勘違いするのも無理はない。「我が国の歴史や伝統、世界の国々に〜」「我が国の歴史や伝統の意味について考え〜」など冒頭がすべて同じ文言だったのだから。なにこれ?

2017年、初めて行われた道徳の教科書検定が話題となった。ある教科書に載った教材に文部科学省が意見をつけ、教材に取り上げられた店が「パン屋」から「和菓子屋」に変更されたのだ。