3月7日、15年ぶりに来日を果たしたリヒター。メディア関係者を前に演奏(©Mike Terry)

ここ数年、音楽市場で人気ジャンルとして確立されつつある「ポスト・クラシカル」という言葉をご存じだろうか。このジャンルを積極的に推進しているユニバーサル ミュージックのホームページでは、「クラシック音楽が伝統的に培ってきた美しくアコースティック的なサウンドを用いながら、1990年代以降のエレクトロニカ(電子音楽)の手法も取り入れた、現代的な感覚を持つアーティストたちの音楽」と説明されている。

ポスト・クラシカルの特長を一言で言い表すのならば「心地よさ」だろう。時代の先端を行く現代音楽は実験的で聴きにくい側面があるが、その対極にある心地よい音楽なのだ。