広島県福山市は同県東部にある人口46万人の中核市だ。県北部を源流として瀬戸内海に注ぐ芦田川流域に広がるデルタ地帯にある。広大な干潟だったこの地区は江戸時代に福山藩により干拓が行われ、今の街が形成された。

福山市は東端が岡山県に接しており、県庁所在地である広島市とは100キロメートルも離れている。そのため独自の経済圏を確立しており、備後都市圏の中心都市として栄えている。

この街の特徴は多くの企業が集積していることだ。JFEスチールの西日本製鉄所は、旧日本鋼管時代からの基幹製鉄所であり、今でも日本有数の粗鋼生産量を誇る。三菱電機の分電盤やブレーカーなどの電子部品、シャープの電子デバイスなど、日本を代表する企業の製造部門が置かれている。