中国軍機の台湾側空域への侵入は極めて異例だ。写真は中国空軍のJ-11戦闘機(U.S. Navy/ロイター/アフロ)

3月31日、台湾国防部が、同日午前11時ごろ、中国のJ-11戦闘機2機が台湾海峡の中間線を越えて台湾側空域に侵入したと発表した。中国軍機が台湾海峡の中間線を故意に越えるのは極めて異例である。台湾は戦闘機計6機をもって対応した。両軍機の対峙は約10分間続いたという。

台湾は強く反発した。台湾メディアによれば、蔡英文総統は翌4月1日に「国家安全会議」を開き、「中間線を故意に越える挑発に対しては、直ちに強制的に排除せねばならない」と軍に伝えた。軍事衝突をも辞さない構えだ。

こうした中台間の軍事的緊張が高まる原因は単純ではない。台湾が警戒感を強める背景には中国の軍事的圧力があり、中国が台湾を牽制するのは台湾が独立志向を強める可能性があるからだ。