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つながり始めた医療データ、スマホから始まる診察革新 医療の電子化は待ったなし

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医師とのコミュニケーション手段の中心が、スマートフォンになろうとしている。

LINE、エムスリー|ヘルスケア合弁会社を設立

友人とのチャット感覚で、LINEのアプリ上で医師の診察を受ける日がやってきそうだ。

LINEは今年1月、医療サービス大手のエムスリーと合弁で、新会社「LINEヘルスケア」を立ち上げることを発表。まずは年内に、医師が一般的な医療情報を提供するチャット型の有料相談サービスを始め、その後「オンライン診療」への対応も進める。

「日頃からチャットで医師とコミュニケーションできれば、いざ具合が悪くなったときに、医師が普段の状況も知ったうえで診察できる。病気の前兆を察知し、手遅れになる前に受診を勧めることもできる」。新会社の室山真一郎社長はそう話す。LINEは7900万人の月間利用者を抱える一方、エムスリーには27万人の医師と16万人の薬剤師が会員として登録している。LINEアプリを通じて、両者をつなげる狙いだ。

今や誰もが肌身離さず携帯するスマートフォンは、医療における重要インフラになりつつある。厚生労働省は昨年4月、オンライン診療への保険適用を始めた。病院に行かずとも、スマホアプリのビデオ通話で診察を受けられる仕組みだ。現在のガイドラインでは、風邪や腹痛などの急な症状は対象外で、保険適用になるのは生活習慣病やぜんそくなど一部の疾患に限られる。初診は対面が原則だ。

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