ファンタジーランド: 狂気と幻想のアメリカ500年史(上・下) (カート・アンダーセン 著/山田美明・山田 文 訳/東洋経済新報社/各2000円+税/上433ページ・下400ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

【著者プロフィル】Kurt Andersen / ベストセラー小説『Heyday(絶頂期)』や『世紀の終わり――ニューヨーク狂想曲』の著者。『スパイ』誌の共同創設者、『ニューヨーク・マガジン』誌の編集長。『タイム』誌や『ニューヨーカー』誌にコラムや評論を寄稿。

世界ナンバーワンの超大国の米国で、なぜトランプ大統領が誕生したのか。

本書は、新世界を信じた夢想家たちとその末裔が創り上げた米国という「ファンタジーランド(おとぎの国)」の今日に至る500年の長い道のりを、他に類を見ない説得力をもって論じた、全米話題のベストセラーである。

本書で示されている米国の実態は衝撃的である。

例えば、米国人の3分の2が「天使や悪魔がこの世界で暗躍している」と信じていて、半数以上が「人格を持った神が天国を支配している」と信じている。

それ以外にも、「地球温暖化はでっち上げられた嘘である」「宇宙人はすでに地球を訪れている」と信じる者が米国人の3分の1、「政府は国民に対してマインドコントロールの電波を送っている」「9.11(米同時多発テロ)には米当局が関与している」と信じる者が5分の1もいる。

なぜこんなことになってしまったのか──。この問いに簡潔に答えるなら、それは彼らが米国人だからである。