「ラストナイト」の愛称で知られる最終夜の公演はとくに人気が高い(2016年ロンドン公演)(©BBC/Chris Christodoulou)

世界最大級のクラシックフェスティバルといえば、本連載でも紹介したフランスの「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭が有名だ。しかし、もう1つ忘れてはならないのが、英ロンドンで毎年夏に開かれる「BBC Proms(プロムス)」だろう。この世界的に著名な音楽祭が今年、ついに日本でも開催される。英国大使館で開かれた記者発表では、同音楽祭の最高責任者アラン・デイヴィーと、日本公演のPRアンバサダーを務めるバイオリニスト葉加瀬太郎が、BBC Promsの魅力と日本公演への抱負を熱く語った。

1895年にスタートしたこの音楽祭の名称は、「プロムナードコンサート」の略語。「散歩やぶらぶら歩きをしながら楽しめるコンサート」という意味だ。演奏されるのは、クラシックだけではない。ミュージカルや映画音楽、ジャズ&ワールドミュージックなど多岐にわたる。こうしたさまざまなジャンルの音楽が、世界中から集まったアーティストや団体によって、100公演以上も奏でられるというのだから壮観だ。

これらの公演は、メイン会場となるロイヤル・アルバート・ホールを中心に、ロンドン市内やその周辺の会場で開催される。若者やファミリー層を含む多くの一般市民が参加し、“夏のロンドンの風物詩”と呼ぶにふさわしい盛り上がりを見せる。