(master1305 / PIXTA)

あなたの仕事は、機械に置き換わる可能性があるか──。この質問を3年余り、第一線のビジネスパーソンにぶつけてきた。

法人向け営業職はどの業種でもおおむね、AIやロボットの進化に対する危機感を持っていなかった。大手旅行代理店の30代営業員は、自身が企画・添乗した褒賞旅行(高業績者へのインセンティブの一種)を例にこう解説した。

「東南アジアのある国で、通常は一般に貸し出さない歴史的建造物を交渉して借り切り、オーケストラ生演奏を手配し、現地の特産物でもてなすなどのサプライズを演出したところ、参加者が『これまでの旅でいちばんよかった』と喜んでくれた。何をすれば感動するかは、感動したことがない機械には判断できないでしょう」

ただ旅行業界は、エクスペディアやブッキングドットコム、トリバゴといったグローバルOTA(ネット旅行代理店)の攻勢で、個人向け事業の売り上げが減少傾向にある。格安旅行会社「てるみくらぶ」は2017年に倒産。価格勝負の個人向け市場は、グローバル大手や楽天トラベル、ヤフー傘下の一休といった国内ネット勢に侵食されており、インバウンドで市場が拡大する中、旅行業者数は02年の1万1148から17年には1万0301へと減少。中堅以下の淘汰が進行中といえる。

各業界で同様の個人向け劣勢の状況