おおしま ただもり/1946年青森県生まれ。65年に慶応大学法学部法律学科に入学。青森県議を経て、83年の衆院選で初当選。文部相、農水相等を歴任後、2015年に衆議院議長に就任。[写真]永田町の衆議院議長公邸のロビーにて(撮影:尾形文繁)

大島理森衆議院議長は「もの言う議長」だ。公文書改ざんや隠蔽が相次いで発覚した昨年の通常国会では閉会に際して所感を公表し、「民主主義の根幹を揺るがす問題であり、行政府・立法府は、ともに深刻に自省し、改善を図るべきである」と警鐘を鳴らした。入管法改正案の衆院通過をめぐって再質疑を求め、同法の施行前に国会報告させる旨の議長裁定を下している。

同氏は1965年に慶応大学に入学した。母校の八戸高校は東北大学への進学者が多かったが「兄と姉が東京の私大に進学していたので、早稲田か慶応と考えました」。志望は法学部政治学科。しかし合格したのは法律学科だった。「どうやら願書を書いたときに、『政』ではなく『法』に印をつけたようです」。

まさに驚きのエピソードだが、ともあれ自由にあふれた大学生活を満喫する。

「全国から学生が集まっているので、八戸にいた頃とはまったく雰囲気が違いました。大学では授業料値上げをめぐる紛争があり、前年にアメリカが介入したベトナム戦争への関心も高かった。アメリカについては憧れもありました。いったいどういう国なのか、それを知りたくてアメリカ文化研究会に入ったのです」