銀行預金の金利の低さを嫌った「タンス預金」が最近は大きく減っている(Imaginechina/アフロ)

最近、ある信用金庫のトップと雑談する機会があった。そのとき高齢化の進む日本の地方では、銀行から預金を引き揚げて現金で家に置く、いわゆる「タンス預金」が増えているという話になった。マイナンバーの普及や低金利の長期化、そして相続税対策といった理由からだという。

「それがオレオレ詐欺のグループに狙われるんですよ」と聞いた。

昨今世間を騒がせている「アポ電詐欺」事件の報道に接するにつけ、「なぜそんなに現金が自宅にあるのか」と不思議だったが、ようやく得心がいった。

「タンス預金」が消えた

ところで「タンス預金」といえば、中国の専売特許といった印象があった。中国では預金金利が物価上昇率を下回ることが少なくないため、現金を手元に置く人が多い。それを狙った押し込み強盗なども横行していた。