国防費などトランプ政権の下で支出が増加し、米国の財政赤字は拡大傾向だ(AP/アフロ)

米国の財政状況には、改善の兆しが見えない。議会予算局(CBO)によれば、財政赤字は2020年代を通じて国内総生産(GDP)比で4%台となり、過去50年間の平均(同3%弱)を上回る。それにもかかわらず、米国では財政赤字に対する問題意識の低下が著しい。

2大政党で、先に財政赤字への問題意識を失ったのは共和党だ。

トランプ大統領は、明確な財政再建策を示さず、公的年金や医療保険を削減しないと公約して当選した。従来の共和党の路線からは、大きな転換である。そのトランプ大統領に共和党は従った。当時、上下両院で多数党だった共和党は、17年の大型減税、18年の歳出上限引き上げと、財政赤字を拡大させる政策を次々と容認した。