(Graphs / PIXTA)

データを活用する能力を重視する流れは、ビジネスの世界にとどまらない。文部科学省が教育内容の基準を定めた「学習指導要領」の改訂にも、それがはっきり表れている。

目的に応じいろいろな「代表値」を使いこなす

ある集団の中心的な傾向を示すデータを「代表値」という。最も基本的な代表値である平均値は小学校の算数で教mえられてきたが、新学習指導要領では、これまで中学1年で教えることとされていた「中央値」「最頻値」についても前倒しして小学6年で教えることとされた。2020年に全面実施が予定されている。

平均値については、改めて説明するまでもないだろう。データの個々の値を合計して個数で割った数字だ。わかりやすいだけに、代表値の中で最も身近に使われている。

ただ、そこには落とし穴がある。例えば、中学1年の数学の授業では生徒に次のような問いかけをすることになっている。

「ある靴メーカーが、来年にどのようなサイズの靴を多く製造するべきかを検討している。この場合、今年1年間に売れたサイズの平均値を最も多く製造するという判断は正しいか」