中国や韓国に対する悪口雑言が、いつの間にかネット上で増殖し、民族差別や外国人への嫌悪(ゼノフォビア)、レイシズム(人種主義)を露骨に示す言葉が遠慮会釈なく、飛び交うようになった。このような発言をネット上で行う「ネット右翼」(ネトウヨ)の存在が日増しに目立つようになっている。日本国民の中に彼らのような人はどれくらいいるのか。メディアでは若者の右傾化を懸念する声も出ているが、実際にそうなのか。

ここ数年、この疑問に関する専門家による調査研究が発表されている。最近では、図表1に示した2つがある。その結論は、ネトウヨは日本人の1%台で、彼らにシンパシーを感じる国民は20人に1人程度というものである。

そもそもネット右翼とはどういった人を指すのか。徳島大学の樋口直人准教授らの研究では、①排外主義的な傾向がある者で、②ネットで政治的議論をする者、③憲法9条改正に賛成するなど政治的な保守志向がある者を抽出。うち、①と②に該当する者をネット右翼と定義づけた。