中国の社会経済を調べるにあたって最も困るのは、統計数値の不備である。これは現状でも歴史でも、どうやらほとんど選ぶところはない。

計量分析こそ科学研究の一般的な方法である。理系・文系を問わない。理系はいわずもがな、文系でも社会科学、とりわけ経済に対する調査手法は、そうであろう。これも中国に限らず、どこの世界も変わらない。

日本史などは、精度の問題は残るにしても、そんな計量的な経済分析が奈良時代あたりからできるということで、とても「うらやましい」。日本経済史は実際、世界最高水準の研究成果を誇っている。小欄第65回でも取り上げた研究書をはじめ、隣接分野にも役立つことが少なくない。