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「バブル崩壊前夜」にどう動くか 投資家、金融機関、不動産業者に今後の見通しを聞いた

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投資家「金融機関が融資厳格化。最後の物件購入は一昨年」

東京マンションオーナーズ 代表 依田泰典
よだ・やすのり●大手電機メーカー営業などを経て東京マンションオーナーズ主宰。サラリーマン家主向け勉強会や物件見学会を開催。

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金融機関の融資姿勢が昨年、一変した。私は東京23区内に23戸の区分マンションを所有しており、今後もよい物件があれば購入したいと思っている。しかし、最後に物件を購入できたのは2017年12月。それ以後は買えていない。以前であれば銀行の担当者が「うちの銀行から借りてくれないか」と頼み込みに来ていた。それが昨年、パタッと止まった。金融機関に物件購入の相談をしに行っても、金利があまり優遇されなくなったり、頭金の割合を以前より多く要求されたりするケースが出てきた。

投資家は襟を正す時期 フルローンはよくない

金融機関の態度は厳しくなっているが、これを機に投資家の側も襟を正したほうがいい。営業マンの言うがままに物件を買ったり、入居者の募集や修繕を不動産管理業者に任せっきりにしたりする大家が少なくない。だが、賃貸住宅の経営は、そんな簡単なものではない。自分で汗をかかなければ収益は上がらない。不動産は「経営」をするものだ。私は所有するマンションの管理組合の理事になって資産価値の維持に努めている。

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