まつもと・かずや●音声表現コンサルタント・ナレーター。1991年、NHKにアナウンサーとして入局。2016年から株式会社マツモトメソッド代表取締役。

今回は送別会や歓迎会で「一言ごあいさつを」と言われたときの乗り切り方をお伝えします。

まず、最初のコツは「いろいろ話そうとしないこと」。例えば、結婚披露宴のスピーチで、両家へのお祝い、今日の天気、前に行われたスピーチの感想、参列者がいかにすばらしいか、自分がどれだけ緊張しているか、などと長々としゃべっている人を見たことがありませんか? そんなとき、「で、肝心の新郎新婦の話はいつになったら出てくるの?」なんて思ったことはないでしょうか? スピーチでもあいさつでも、何より大切なのは「長くならない」こと。そして、本題を最初に話すことを心がけてください。その「本題」は何か? 送別会でしたら、決まっています。今までの感謝と新天地へ向かうに当たっての激励、この2点です。シンプルに考えれば、内容がどうであろうと「ありがとうございました。これからも頑張ってください」と言えば、とりあえず格好がつくのです。ここさえ忘れなければ、何が言いたいかわからないあいさつにはなりません。